在宅復帰に向け
お一人に合わせたサービスを
提供します

久慈の郷の理念

施設長 星 竹敏

平成12年(西暦)2000年に介護保険法施行となって、高齢者の施設介護として、3施設(当時;介護老人福祉施設(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護医療施設→介護医療院へ統合(2023))がその時にスタートしております。
しかし、この25年の間に、日本社会は家族形態の変化もあって、国民が高齢者介護に要求するものが違って参りました。
老健はその最たるもので、当初は「病院から直接自宅復帰が難しい方をリハビリをしてから自宅へ帰す施設」と言う役割が中心でしたが(これは今も厚労省の建前では変化はありません)、次第にそのような目的に合致する入所者は減っていき、今では特養入所までの待機者(つまり本来は特養入所者)が老健入所者の大部分を占めております(この需要予測の間違いを国は見て見ぬ振りをしています)。
高齢者介護の施設の変化として、初期の3施設以外にも、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、グループホーム、ケアハウスなど種々の形態での高齢者介護が展開されるようになりました(施設設備、対象者の選別や費用、介護者の資格での介護施設の多様化)。国民の高齢者介護ニーズがそこに有ったとも言えるでしょう。
しかし、基本的には、諸種の事情で「自宅では介護できない」方を、その生活補助の費用(介護費、住宅費、人件費、食費など)を国民の補助(介護保険金)と家族の負担(自己負担金)で賄うことで、多数のお世話する職員を確保し、効率的に高齢者介護を行うことだけは、老健も他の施設もそれほどの違いはありません。
それでは老健での高齢者介護の原点とはどこにあるのでしょうか。
高齢者だけでなく、人間、いや生物はこの世に存在する限り、まず長生きし、食べて、寝て、排泄するのが原則です。
ということで、介護の原点は、「健康な生活」、「楽しい食事」、「気持ちの良い睡眠」「快適な排泄」そして、「快活な日常生活」を少しでも取り戻させることに他なりません。
そこで、これらの介護方法を「形に表す」としたら、どうなるでしょう。
「病気を予防し、治療する」、「栄養を考えた、おいしい食事を提供する」、「寝やすいベッド、雰囲気を用意する」、「素早い排泄処理」、「楽しい会話や遊び、勉強など」でしょうか。もちろん、もっと具体的な対応はいろいろとありますし、それこそ各介護施設で違うことと思います。それでも、相手(入所者)に対し、これらの介護を形に見えるようにするのを最上と考えれば、方法論的な枝葉末節の事柄にとらわれることなく、職員はこの基本動作を忘れないことに介護の意義を見いだしております。
これからも久慈の郷は社会の変化に流されることなく、老健介護の原点を見つめていきます。

施設長 星 竹 敏

施設概要

病状が安定期、あるいは慢性状態にあり、リハビリ・介護を中心としたケアの必要な方が対象となります。リハビリや入浴など個々に応じた介護サービスを受けていただきながら可能な限り自立を目指し、自宅生活が送れるよう支援する施設です。また、介護される方の病気や急用などで介護ができない場合や、休養をとられたい場合などにもご利用いただけます。

■定員100名 ※短期入所と合計

医師、看護師などの専門スタッフが入所者の個性を尊重し、自立に向けた医療ケア、日常生活サービス、リハビリテーションなどを行い、明るく楽しい生活ができるよう援助します。

■定員20名

介護者が病気、冠婚葬祭、旅行などの理由で一時的に介護が出来なくなった場合等に保険給付区分期間に応じ、ご利用いただけます。

■定員20名

家庭から通いながらリハビリテーション、入浴、食事を含む日常生活援助、レクリエーションなどを行い、ご利用される方の支援と家族の介護負担を軽減いたします。
(送迎車にて送迎いたします)

ご利用いただける方

  • ・65才以上で、要支援または要介護の認定を受けた方
  • ・40才以上65才未満の医療保険加入者で加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾患(特定疾患)を原因とし、要支援または要介護の認定を受けた方。

ページ最上部へ